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この記事は2019年度に書いたものです。(2020年8月8日加筆)
24日に附属長岡中学校の学校説明会がありました。
半数の生徒が附属小学校からの繰上りですが、外部生にとっては狭き門となりますので、例年熾烈な受験競争が繰り広げられています。
佐藤塾では、過去の試験問題をもとに小学生向けの受験講座を開講しております。
問題自体は都心の名門中学校に比べて難易度は高くありませんが、倍率が高いので対策が必須となります。
受験は子どもにも、親にも大きな負担を強います。
都心の中学受験では、10校近く私立を受験し、そのすべてに落ちるというケースも珍しくありません。
月の塾代もうなぎのぼりで、同時に3つの塾校に通い、家庭教師までつけ、1年間で300~400万円近く塾代を支払う家庭も多いから驚きです。
おおよそ、地方の新潟で暮らしていては想像のつかない世界ですが、現実です。
そんな都会の子どもたちと、地方の子どもたちは大学入試で初めて相まみえることになります。
当然それまでの勉強量には大きな差がついており、都会の子どもたちは大きく地方の子どもたちにリードしているということも現実です。
都心で塾校を経営している方とお話をする機会があり、その時こう言われました。
「地方の子どもは単純に勉強量が足りない」
中学受験をするような家庭では、以下のようなスケジュールが当たり前です。
見て驚かないでください。(実際にあったモデルです)
6:00 起床:漢字と計算(母親担当)
7:00 朝食:算数の映像授業を見ながら(自宅で視聴できる映像授業)
8:00 通学~学校~
15:30 帰宅
16:00 おやつ:算数の映像授業を見ながら
17:00~20:00 塾(授業または自習/90分×2コマ。授業以外は自習)
21:00 帰宅(お迎えは母親の車)
22:00 計算特訓(父親担当)
23:00 社会・理科の暗記(父親担当)
24:00 睡眠
※小学6年生のスケジュールです。

暗記科目を寝る前にしていること、父親が勉強に参加している点が高評価。
しかし、就寝時間が遅すぎるところが問題。
小学生はどんなに忙しくても22:00には電気を消してお布団に入りましょう。
このスケジュールを見ると色々と問題点がありますが、それでもこれだけのスケジュールを毎日こなしていることは評価しなければなりません。
実際に都心の子どもたちは、小学6年生のころからこれだけ勉強して、受験というものを意識して生活しています。
ここまでの過密スケジュールの是非は一度置いておいて、受験を早期に経験することはとてもお勧めです。
受験に挑戦することで見えてくるものも多いからです。
話を最初に戻しますが、附属長岡中学校の校風は非常に自由で個々の自主性に委ねられているものです。
表現を変えて悪く言ってしまえば、放任ともとれるほど個々の自主性に委ねられています。
先生方の研究会があれば、学校は休みになりますし、研修や出張で先生が不在にすることが多いのが附属の特長です。
授業の振り返りも多くはありませんし、宿題も少なめです。
基礎的な学習は家庭や塾校に任せられているといっても過言ではありません。
しかし、そういった指針には大きな思惑があり、附属に通う子どもたちはその中で伸び伸びと成長していきます。
また附属に通う子どもたちは、志の高い親の元で日々学習をしており、当然成績も良い子が多いです。
その中で切磋琢磨することがどれほど子どもたちにとって良い影響を与えるかは、はかり知れません。
そういった意味でも私は附属受験を推奨しています。
今年はうちの塾生が何人受験するのかはまだ分かりませんが、ぜひ挑戦してもらいたいものです。