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下記の記事は、某質問サイトに寄せられた質問に対して佐藤塾が解答したものです。

受験生です。
僕は平日学校終わってそのまま塾に行っているので昼の2時から夜の10時まで塾にいます。
ですがやりたいことがたくさんありすぎて時間が足りません。
なので朝早起きして勉強したいのですが11時に布団に入ってもなかなか寝付けず結局寝るのが遅くなって朝起きれません。
なので寝れないなら夜勉強しよう!と思い1時ごろまで勉強して朝6時半に起きるという生活を送っています。
睡眠時間は5時間程度なのですがこれってやめた方が良いと思いますか??
この生活なので眠くはなりますが勉強の間に15分から30分の仮眠をとることで全然集中できます。
しかも昨日は6時間半ほど寝たのにもかかわらず睡眠時間5時間の時と眠さや集中力はほぼ変わりませんでした。
なので個人的には問題ないと思うんですがやめた方が良いなら意見ください!!

毎日頑張ってますね!
その頑張りは必ず報われますので、ぜひその調子で頑張って下さい。
睡眠時間と勉強に関するご質問にお答え致します。
ぜひ、遅くとも12時には就寝して下さい。
夜更かしは勉強する上で弊害となります。
なぜそうなのか、少し長くなりますが、ご説明しますね。
エビングハウスの忘却曲線という言葉を聞いたことはありますか?
時間が経つと覚えたことを忘れてしまうという現象を曲線グラフで表したものです。
20分後…覚えたことの42%忘れる
1時間後…覚えたことの56%忘れる
1日後…覚えたことの74%忘れる
1週間後…覚えたことの77%忘れる
1か月後…覚えたことの79%忘れる
と言われています。
もちろん、覚え方やその内容によって個人差はあるかと思いますが、おおよそこの数字に沿って、人は忘れていくといいます。
この忘却曲線を急に忘れるのではなく、緩やかにする方法が2つあります。
1つは、復習です。
繰り返し学んだことは、なかなか忘れないですよね?
勉強した内容を翌日に復習するだけで、記憶の定着力に大きな違いが出ます。
次に睡眠です。
レミニセンス現象と言いまして、人は睡眠を取り、夢を見ることで記憶の整理をしています。
夢を見ないという人もいますが、それは覚えてないだけで、無意識に夢を見ています。
夢の中で最近経験したことを追体験することで、記憶は定着します。
言ってみれば、夢の中で復習しているわけですね!
アメリカの精神医学者スティックゴールドは、「何か新しい知識や技能を身につけるためには、覚えたその日に六時間以上眠ることが欠かせない」と主張しています。
つまりあなたの睡眠時間は、6時間を下回っているので、せっかくの頑張りが無駄になってしまっている可能性があるということです。
私の指導経験から言わせてもらうと、優秀な子の生活は規則正しく、早寝早起きです。
どんなに忙しくても12時には就寝し、翌日に備えています。
また睡眠不足は集中力を削ぎます。
眠くなくて、集中できている気がしても、実は本来の集中力を発揮できていなかったりします。
お昼などに30分ほど仮眠を取ることは、健康面や集中力を高める意味でもお勧めしますが、寝不足を補うために仮眠を取ることはお勧めしません。
それであれば、夜しっかり寝て、朝早起きして勉強する方が圧倒的に効率的です。
他にも質の良い睡眠を取るためのお勧め事項がありますので、ご紹介します。
まず、寝る前2時間前は、画面を見ないことです。
スマホやテレビなどがそれに当たります。
画面から出るブルーライトは自律神経を刺激して、睡眠の妨げになります。
脳が覚醒していては、深い眠りに落ちるまで時間がかかり、寝不足の原因になります。
9時を過ぎたら画面を見ないなどの習慣をつけることをお勧めします。
次に遮光カーテンです。
部屋の外から光が入ると眠りの妨げになります。
遮光カーテンを引いて眠ると驚くほど深い眠りにつくことができます。
もし、ご家族に頼めるようであれば安いものでもいいので、買って部屋に取り付けることをお勧めします。
最後に青い寝具です。
青には鎮静の効果があります。
シーツや布団を青いものに変えるだけで眠りの質は変わります。
ぜひおすすめです。
他にも熱いお風呂を避けたり、ぬるま湯で半身浴など眠りの効果を高める方法はたくさんあります。
良かったら調べてみてはいかがでしょう?
私も過去に夜更かしをして勉強をしていたことがあります。
しかし、成績は伸びませんでした。
しっかりと休むことの大切さを知ったのは大人になってからです。
焦る気持ちはわかりますが、ぜひゆっくり休んで、100%のあなたで朝を迎えてください。
勉強頑張って下さい。