世界一の国語力を育てた「ミクシ?」という魔法の言葉 フィンランド式教育

フィンランド式教育

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フィンランドの国語教育では、「ミクシ?」という言葉を良く使います。
意味は「何故?」です。英語なら「why?」
mixiじゃないです。Miksi(ミクシ)です。

例えばある生徒が「答えはAです!」と言ったとします。
フィンランドの先生はすかさず「ミクシ(なぜ)?」と聞きます。
すると生徒は「それは〇〇だからです!」と答えます。
そしたら次に先生は「なぜ〇〇だと思ったの?」と聞きます。
このやり取りはその生徒がある程度答えに窮するまで続きます。

なぜこのような質問をするのでしょう?
先生が意地悪なのでしょうか?

実はこのやり取りが、生徒が自分の頭で考える力、そして論理的に思考する力を養うからです。

少し長い話になりますが、秦の始皇帝の話を描く「キングダム」という漫画にこんなシーンがあります。
主人公のいる『秦』という国は『趙』という国を攻めています。しかし、趙の守りは固く、普通にやっていたのでは国を取れません。
そこで秦国の将軍、王翦(おうせん)は、金安という中継地点にこっそり食料を集め、そこで方向転換し、趙国が考える秦国の進行方向と違うところを攻め、趙国の意表を突く作戦にでます。
この作戦が成功するには、こっそり食料を金安に集めているということを趙国側に絶対知られてはなりません。王翦将軍は厳重に金安を警備し、その情報が外に漏れないようにしました。
そしてその作戦は途中までうまくいきそうでした。

実はそのころ、趙国の将軍、舜水樹(しゅんすいじゅ)は秦国側の中継地点にスパイを何人も放っていました。
しかし、金安の厳重な警備を前にスパイたちはすべて捕まってしまい、情報を得ることができませんでした。ここからが舜水樹将軍のすごいところです。

「スパイは全部の中継地点に送った。なのになぜ金安のスパイだけが全員捕まったのか」
→「それは金安の警備が厳重だからだ」→「
なぜ金安だけ警備が厳重なのか」→「それは金安に知られたくない秘密があるからだ」→「中継地点に運ばれているものはなんだ?」→「それは食料だ」→「なぜ大量の食糧を隠しているのか」→「それは金安から大量の食糧を持ち出すためだ」→「大量の食糧を持ち出しどこに行く?」→「それは、、、近くにある鄴(ぎょう)を攻めるためだ」→「鄴が危ない」

と王翦将軍の作戦を見抜いてしまいます。
これは、漫画の中の話ですが、なぜそうなのかを突き詰めていくと思わぬ真実に行きつくことがあります。

ニュートンのリンゴの話は逸話と言われていますが、「なぜリンゴが樹から落ちたのか」を突き詰めたニュートンは重力というものを知ります。

なぜの思考は論理的思考を養うだけでなく、洞察力も鍛えます。

またなぜの思考法は空の安全にも一躍かっています。
かつてジャンボ旅客機の墜落事故を起こしたJAL(日本航空)は、事故の原因分析を徹底して行うことで安全対策をしています。
(例)なぜ飛行機が落ちたのか→パイロットが操縦ミスをしたからだ→なぜ操縦ミスをしたのか→注意力散漫だったからだ→なぜ注意力散漫だったのか→寝不足だったからだ→なぜ寝不足だったのか→フライトのスケジュールがタイトだったからだ→なぜスケジュールがタイトだったのか→パイロットが少ないからだ
パイロットを今より増やすことで安全対策しよう!

これは今私が考えた一例ですが、1つの結果の背景には様々な要因が存在します。様々な要因が積み重なって1つの結果が生まれます。
風が吹けば桶屋が儲かる、蝶の羽ばたきが地球の裏側で台風を起こす などにも通じますね。

話を戻しますが、ミクシ(なぜ)の思考法は論理的思考力を鍛えるばかりでなく、日常を豊かにもしてくれます。

「なぜ焦げは黒いの?」「なぜ空は青いの?」「なぜ海はしょっぱいの?」「なぜ円周率は3.14なの?」

など考えれば、世の中に疑問はいっぱいあります。これを一つ一つ紐解いていくことが、あなたの人生を確実に豊かにしてくれます。
ただ漫然と生活しているだけでは、こう言われてしまいますよ?

「ぼーっと生きてんじゃねーよ!!」

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