塾講師が身に着けるべきスキル『微表情学』

子育て

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みなさんは微表情学というものを聞いたことはありますか?
おそらく聞いたことのない人が大部分でしょう。
アメリカなどではビジネスシーンに使うスキルとして浸透していますが、日本でこれを習得している人はごく少数でしょう。

なんと、このスキルがあれば人の本心を知ることができます。

実は、私ペン藤これを少しだけ学んだことがあります。

人間は、表情を作ることができます。
悲しい時に笑顔を作ったり、ウソ泣きだってお手の物です。心の中で舌を出している人間も心から悔しそうな顔をすることが出来ます。
だからその人の表情からその人が何を考えているか読み取ることは、よほど素直な人相手じゃないと難しいのです。

そうは言っても普通に生活しているときは、大部分の人が素直に表情を見せます。楽しければ笑い、悲しければ泣きます。しかし、ビジネスシーンなど自分を作らなければならない場面では違います。
彼氏と別れたウエイトレスが泣きながら接客していたらそのレストランの客足は減るでしょうし、飛行機のパイロットが「つらい・・・、死にたい、マジむり」と号泣しながら搭乗してきたら乗客は席を立ち、全員飛行機から降りるでしょう。

大人になればTPOをわきまえた表情を身に付けます。笑顔は人を幸せにしますし、不安な顔は人を不安にさせてしまいます。
だから人は表情を作って本心を覆い隠すのです。

転んだ子どもが「痛くないよ」と笑顔で母親に微笑むのもそれにあたります。母親を心配させまいと表情を作っています。良い話ですが、これに騙されてしまいますと、相手の本心。本当は何を求めているのかを見落としてしまいます。

学校でいじめられているのを隠す子ども、テストの点数が悪かったけど余裕の表情を作っている子ども、授業の内容がわかっていないのにわかったふりをしている子、好きな子に関心がないようにそっけない表情を作る子ども。

頭の良い子ほど、この偽の表情を作るのがうまいです。百戦錬磨のお母さんでも過信はいけません。愛情が深いほど目は曇るものです。(それ自体は良いことだと思いますが)
しかし、微表情は違います。

微表情は0.2秒の本心を表す表情です。
ここにはその人の本心すべてがあります。

ペン藤の特技に相手の誕生日を当てるというものがあります。やり方は簡単。
1月から順に月を言っていって、相手の表情から推測します。そして月がわかったら日にちです。
時折質問をします。嘘をついてもいいから答えてと断ったうえで「6より小さい?」「その日は月末かな?」など質問を入れます。

これを繰り返していくと、ほぼ100%答えに行きつきます。よほど微表情学に精通して、こちらをだますことに長けた人間でないと微表情で嘘をつくことは難しいのです。
これをやって、最後に「7月19日 間違いない」と言い切ると、相手の表情は驚きに変わります。

しかし、これは時間がかかる方法ですし、何より面倒くさいので酒の席でたまに披露するだけの特技です。(間違えたときにお酒のせいにできますしね!笑)

一見無意味に思えるスキルですが、これが塾講師という仕事にはぴったりなスキルです。
「わかった?」と聞いて「わかった」と答える生徒の嘘を100%見抜くことができるからです。また集団授業を進めるなかで、不安そうにしている子にもう一度解説してあげることもできます。

集団授業が苦手な先生に多いのが、テキストとホワイトボードしか見ていない先生です。般若心境のようにテキストを読み進め、子どもたちを置き去りにして授業ができた気になっている先生がいます。
向いている方向が間違っています。私なんていつも生徒の顔を見ながら授業しています。ホワイトボードに書く時も顔は生徒を見ています。だから私のホワイトボードはミミズが這ったような文字だらけになります。決して字が汚いわけではございませんよ、決して。

つまり集団授業において長い丁寧な板書は良くないことなのです。ホワイトボードに書くことは、必要最低限、究極キーワードだけでも良いので生徒の表情を見る必要があります。
綺麗なノートをとらせるために授業しているわけではありません。どうせ生徒の大部分はノートを見直しません。生徒の心にフックをかけるイメージで言葉を刻み付けるのです。書くべきはホワイトボードではありません。

子ども達一人一人が楽しみながら、理解できることが良い授業の条件です。

優秀な先生ほど『私はしっかり板書して、丁寧な授業をしている』と思うかもしれませんが、それでは50点です。良い授業をしているかは生徒の顔に書いてあります。
そして学校の先生などに多いのですが、子どもを恐れて顔をよく見ない人もいますが、それではダメです。

車の運転をするときに運転が怖いからって前を見ない人はいませんよね?授業も一緒です。
いかに目をそむけたくなるような事実がそこにあっても、しっかりと目を凝らして見続けることが大切です。
目を刺すような痛みの伴う泥水の中で、前凝らし続ける行為を支えるのはその人の精神力です。強靭な精神力が優秀な講師の必要条件なのです。

話は逸れますが、微表情学を習得することは私生活でも大いに役立ちます。相手の本音を瞬時につかめるのですから。
こういう話をすると、次回私と会ったときに、みなさん無表情になるのですが、寂しいのでやめてください。あと無意味です。微表情は隠せません。

私は子ども達に授業を教えるためのスキルとして微表情学を学びましたが、このスキルは他の分野でも役立ちます。

例えば、『話せない重病人の気持ちを読み取ること』や『言葉の通じない外国人の意思を探ること』など介護や交流の中でも生きるスキルです。またこれを利用することで、言葉を使わず嘘をつくこともできます。(あまり使う機会がないかもしれませんが)

就職活動などでも言葉以上に面接官に見られているのが、表情や姿勢です。口上をうまく取り繕っても、表情や姿勢と食い違っていたら与えるのは不信感だけです。
非言語部分こそ、実は面接で差が付く部分です。

微表情学に興味があればポール・エクマンの著書を読まれることをお勧めします。
長くなりましたが、最も言いたかったことは、子どもの顔をよく見てくださいという話です。生徒にしろ我が子にしろ、じっと顔を見て観察していると思わぬ発見があるかもしれません。
愛情の反対は無関心であるなら、惜しみない関心をその子に注いであげることが教育には必要不可欠なのです。

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