子どもが勝手に学びだす、やる気を出させる授業

子育て

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突然ですが、質問です。

皆さんは今、中世のヨーロッパにいます。
そこで、レンガを積む仕事を頼まれています。

依頼主はあなたに仕事を頼んでいるわけですが、次のうち、どちらの言葉をかけられた方がやる気が出ますでしょうか?

A「ここにレンガを積む仕事をしてくれ。レンガを積むだけの単純な作業だ。 報酬は6時間で5,000円。休憩時間は60分。がんばってくれ」

B「今これからあなたが積むレンガは、この先何千年以上も多くの人々が祈りを捧げる教会の一部だ。あなたが積むレンガは教会の一部分に過ぎないかもしれないが、そのレンガ1つ1つが教会を支えている。この先、何千年もこの教会が残っていたら、そこに通う信者たちはこの教会のレンガを撫で、我々がいた時代がどういう時代だったか想い馳せるのだろう。君に頼んだのはそういう仕事だ。単純な作業だが、大きな意義を持つ仕事だ。頼んだよ」

はい、どちらの方がやる気が出ましたでしょうか?

Aと答えた人はいないでしょう。

私ならAだとだらだら仕事をして、時間が来たら報酬を受け取って酒場に直行するでしょう。

逆にBなら1つ1つのレンガに祈りと想いをこめて丁寧に積み上げるでしょう。そして仕事が終わった暁には、家族に「あの教会はおれが積んだレンガで出来ているんだ!」と自慢するでしょう。
一生言い続けるかもしれません。

ここで1つ言えることは、2つの依頼主の言葉には片方にはあって、片方にはないものがあります。

それは動機付けです。

「なぜ」それをするのか、を明確に片方の言葉では伝えています。
なぜレンガを積むのか、それがどういうものを作っているのか、それがどんな効果を生むのかです。

この「なぜ」というキーワードはフィンランド式の佐藤塾ではたびたび上がりますが、まさに「なぜ(ミクシ)」が重要なのです。

その「なぜ」の部分を明確に伝えることで、作業員のやる気は向上します。
たった数分かけた言葉だけで作業効率は劇的に変わるでしょう。

これは、塾や学校の授業にも言えることです。

「なぜ」それをするのかを明確に伝えることが、子どもたちのやる気を引き出します。
その最たる例は
「なぜ勉強しなければならないか」です。
これを私に語らせると1時間では済まないので、今日のところはやめにしておきますが、子どもたちは「なぜ勉強するのか」という疑問に明確な回答をもらえていないから、やる気がでないのです。

かつて塾に行きたくないと渋っている小学生がいました。
私は彼に「なぜ勉強をしなければならないのか」と一所懸命伝えました。
そこには大部分の大人が語らない生々しい現実と自身の反省がありました。

それを聞いたその子は、それ以降必死に勉強するようになり、高い目標を達成しました。

これを日常の授業に置き換えてみましょう。

「これから英単語テストをします。終わったら〇付けをして、間違えたものを3回ずつ書いてください」
と、言うのと。

「これから英単語テストをします。皆さん、ちなみになぜ今、英単語テストをするかわかりますか?ちょっと考えていてください。2分時間をあげます。考えてみてください」

と言ってから始めるのでは学習効果が違います。
なぜ英単語が重要なのかは、以前のブログで書きましたので、そちらを参照してください。

指導内容以上に人に勉強を教える上で重要なのは、動機付けです。
ここを省略してしまうと、子ども達は「なんでこんな授業受けなくちゃならないの?」と不満を持ってしまいます。
それがとても価値のある授業であったとしてもです。

「なぜそれが重要なのか」を説明しないとやる気も関心も出ないのです。

大学の授業が下手な教授の話が退屈なのは、「なぜ今それを解説しているのか」「それが何の役に立つのか」「何のための授業なのか」を説明していないからです。
置き去りにされた生徒たちは不満を持ちます。
そして言うのです。「あの先生の授業はつまらないし、よくわからない」

これでは双方が不幸です。
なぜ、それを解説しているのか、これを励行するだけで子どもたちの関心は高まります。
授業の始まりに、今日は何の話をして、それにはどんな狙いがあるのかを話してあげるのも良いかもしれませんね。

親なら子どもに何で勉強するのか、なぜゲームばかりしているとだめなのかを子どもが理解できるように、かつ自分の言葉で伝えてあげるのが効果的です。

ぜひ実践してみてください。

If I had six hours to chop down a tree, I’d spend the first four hours sharpening the axe.
もし、木を切り倒すのに6時間与えられたら、私は最初の4時間を斧を研ぐのに費やすだろう。
エイブラハム・リンカーン

佐藤塾
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