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今日は大学の2次試験でしたね。
緊張した面持ちで会場に向かう受験生たちがニュースでも報道されていました。
言うまでもなく、大学入試は限られた席を奪い合う熾烈な競争です。
特に国立大学は、狭き門です。
例えば新潟大学教育学部保険体育前期の去年の倍率は9.5倍です。
定員8名のところ、志望者が76名いるのです。
たった8名だけ合格し、残りの68名は涙を飲んだのです。
その68名の中には、小学校から真面目に勉強し、高校に入ってからは寝る間も惜しんで勉強した人もいたでしょう。
しかし、そんな頑張った人が必ず勝てるわけではないのが、受験というものです。
実力がすべてです。
落ちた人は泣く泣く浪人するか、学費の高い私立大学に進むしかありません。
国立大学は1校しか受けられない一発勝負です。
(私立大学は試験日が重ならなければいくらでも受けられます。東京農業大学(私立)のように最大同じところを3回も受験できるところもあります。それに対して国立は前期・後期の一回ずつです)
新潟県の高校入試で高倍率の高校もありますが、
国立大学を志望する場合、その比ではありません。
倍率が高いと嘆くのは、せめて倍率が2.0倍以上になってからにしましょう。
大学入試で1.3倍とかザルです。
よほど人気のない大学か学部でないとそんな数字ありません。
そして大学受験は、その後の人生を賭けた大勝負です。
大学によって生涯賃金がおおよそ決まりますので、経済的に苦しみたくないのであればそれ相応の大学に入る必要があります。
職業に貴賤はなしと言いますが、経済的事情は無視できないのが資本主義社会です。
国立大学を出たからといって必ず就職先があるわけではない現代において、少なくともスタートラインに立てるよう(就活でエントリーシートの段階で謝絶されないよう)最終学歴という勲章は良いに越したことはありません。
もちろん本人の努力次第で学歴を越えて成功する例もあるでしょう。
しかし、稀です。
(それだけの努力ができるのであれば、大学受験までの間に頑張らない道理はありませんが)
人生は後になればなるほど逆転が難しくなります。
風邪もひき始めなら少しの努力で治せますが、重症になってからだとなかなか治らないのと一緒です。
だから、今のうちに精一杯勉学に励む方が効率が良いのです。
成績が下がってから慌てて個別指導を増やすのではなく、慌てる前に当たり前の努力を毎日コツコツやった方が楽だし効果的です。
話をタイトルの内容に戻します。
実は、成績がいまいちな子の大半は、
勉強の仕方が間違っているのです。
別にその子自身に問題があるわけではありません。
やり方を知らないだけなのです。
その中でも多いダメな勉強法の例がこれです。
・分厚い問題集をそのまま使う
・ノートの隅々まで使って紙を大事にする
正しいノートの使い方
たまにノートをもったいないという理由で細かく小さな字を書いて使っている子がいますが、それは節約ではなくケチです。
節約とケチの違いは以下の通りです。
必要なものにだけお金を使い、無駄なものにお金を使わないのが節約
必要なものにまでお金を使わないのがケチ
ノートは広く使うべきなのです。
究極、算数の問題1問の為に1ページ使っても良いのです。
算数・数学のノートの使い方については以前のブログでも紹介しましたが、1+1の単純計算のために1ページ使っても良いのです。
これは別に私だけが提唱しいているやり方ではなく、かの佐藤亮子さんも実践していた勉強法なのです。
(佐藤亮子さん:3人の息子と1人の娘すべてを東京大学理科3類に合格させたすごいお母さん。娘をハーバード大学に入れた廣津留真理さん(ひろつる まり)と並んで伝説の教育ママ。共通しているのは2人とも元教員。教育論もさることながら、子育てに対する熱量が圧倒的。2人が書いた著書はすべて佐藤塾に置いてありますので、興味があればお貸しします。)
自分で稼ぐことのできない子どもにとっては1冊100円のノートだって親の了解を得なければ買えません。
それで遠慮が働いてノートを思う存分使えないのであれば、問題です。
だから佐藤塾ではそういう子のために無料でノートを渡しています。
使い終わったら、使い終わったものを見せると新しいノートが渡されます。
前述しましたが、1問の為に1ページ使っていても、かまいません。
むしろどんどんノートを消費して使ってくれた方が、成績が上がるのでありがたいです。
正しい参考書の使い方
似たようなケースで、問題集を大事に使う子もいますが、
分厚い問題集は単元ごとに破いて、ホッチキスで止めて使いましょう。

青チャート(高校数学の問題集)や大学別の過去問をまとめた赤本、センターの過去問21年分とかの問題集はあまりに厚くて持ち運びに適しません。
また取り組む際、厚さが視覚的にやる気をそぎます。
単元別や年度別に分解するメリットはたくさんありますが、むしろそのまま使うことのデメリットの方が大きいので、分解しないという選択肢はありません。
本を破くことに背徳感を感じているうちは、まだ目的と手段をはき違えています。
受験生の最大の目標は志望校合格です。
参考書がどれだけぼろぼろになっても、
合格すれば参考書は役目を全うしたと言えるでしょう。
逆にきれいな参考書だけが残って不合格では全くの無駄です。
万が一あまりにぼろぼろになって読み取れなくなったら、新しいものを買いなおせばよいのです。
「簡単に言ってくれるな、お金がかかるんだぞ!」と思われるかもしれませんが、そここそお金のかけるべきところです。
一冊の参考書で人生が変わるかもしれないなら、考える余地はありません。
お父さんは晩酌をやめ、お母さんは美容院に行くのを、毎月から半年に一度にするだけで参考書がなん十冊も買えます。
もし浪人して予備校に年間200万円も払ったり、国立大学を落ちて、4年間で学費が600万円もかかる私立大学に通わせるくらいなら、参考書の1冊や2冊すぐに買ってあげるべきなのです。
(ちなみに国立大学の学費は4年間で240万円弱です)
さらに言えば、その子が必死に勉強しているなら、
私が参考書を買ってあげます。
頑張っている子どもの姿を見て応援しない先生は、佐藤塾に1人もいません。
頑張っている子を応援したい、という熱い思いを持った講師が集まっているのが佐藤塾です。
冒頭も述べましたが、国立大学進学は狭き門です。
しかし、その門をくぐった先は、幅広い就職先と安定した将来が待っています。
だから、一緒にその山を越えましょう。
道案内はお任せください。
最も現実的な人は、未来に投資する。
A true realist is one who invests in future.
ハーバード大学図書館の落書きより
コメント
[…] 以前のブログにも書きましたが、分厚い参考書はばらばらにして使うことをお勧めします。 […]