
先日TheUPDATEで放送された『お受験vs中学受験どちらが幸せか?』を視聴しての感想をまとめていきたいと思います。
番組全体に対して
良かった点
高濱正伸先生や佐藤亮子さんといった教育界のカリスマを集めての率直な議論は迫力があり、この番組を見た後に出演された方々の著書を購入された方は多いのではないでしょうか?
例えるならゴジラvsガメラvsウルトラマンのようなオールスター番組でした。
教育に携わるビジネスパーソンならわくわくしないわけない組み合わせです。
番組本編は▶︎https://bit.ly/3gP67n1
(番組中に佐藤塾のコメントが画面に映ったシーンがいくつかあります)

これだけのメンツが一堂に会する番組はNewspicksしかないと断言できます。
普段テレビを大河ドラマくらいしか見ない私ですが、1週間前からずっと楽しみにしていました。
始まってみて・・・
おもしろい!!!!
実際にお受験を経験された椎木里佳さんのリアルな体験談や、教育界の巨匠高濱正伸先生のご意見を聞ける機会は本当に貴重でした。
このような素晴らしい企画をしてくださったNewsPicks編集部の皆様には感謝しかありません。
少しだけ思った点
オールスターだっただけに、それぞれの見せ場が少なかった印象です。1人1人の考えやお話をもっと詳しく聞きたかったなぁと思いました。
次回への要望
大変興味深く視聴させていただきましたが、もっとこうした方が内容が良くなりそうと思った点についてお話させていただきたいと思います。
いちNewsPicksファンとしての要望です。
佐藤亮子さんとのマッチアップ
言わずと知れた佐藤亮子さんは教育界に置いて絶対的なカリスマであり、実践者でもあります。
子ども4人を理3に入れる偉業はこの先時代が進んでも塗り替えられることはないと思います。子ども4人の時点で現代だとハードルが高く、4人同時に子育てしながら、しかも理3に全員入れる離れ業は佐藤亮子さんでなければできないでしょう。
以前のTheUPDATEで「佐藤亮子さんはいわばオリンピックの金メダリストを4人育てたアスリートコーチのような存在」という言葉が出ましたが、そのコーチの発言は絶対的です。
異を唱えられる存在はいません。
そのため、NewsPicksに出演される名だたる巨匠たちも、佐藤亮子さんが「こうだ」と言うとなかなか反論が難しいのです。(その他にも理由があるかもしれませんが)
そのうえ、佐藤亮子さんは妊娠中に教育関連の本を1000冊以上読んで、そのうえで取捨選択をして行動を決めています。
しかも、そこで仕入れた知識は机上に終わらず、実践され、子育てを重ねるごとに洗練されていったのです。
言うは易し行うは難し、実際に子育てをし、偉業を成し遂げた佐藤亮子さんと正面から意見をぶつけ合える人はおそらくこの国にはいません。
しかし、
あえて1人選ぶとするならばあの先生・・・
林修先生です。
経歴もさることながら、読書家で論客。
林先生なら佐藤亮子さんと意見を交わし合いながら、より良い着地点を見つけられるはずです。(WEEKLY OCHIAIの宮田裕章さんの合いの手も見てみたいです)
メディア露出の多い林先生を出演させることは大変な労力を伴うと思いますが、露出が多い分、今までリーチできていなかった層にNewsPicksを知ってもらう機会にもなると思いますので、もしこの記事をNewsPicks編集部の方がご覧になられていたらぜひご検討いただければと思います。

もしくはTheUPDATEの趣向に沿わないかもしれませんが、出演ゲストの人数を制限し、佐藤亮子さんと高濱正伸先生など、少人数での対話形式だともっと深堀できてよいと思います。
テーマ設定
今回のテーマに限らず2項対立のテーマは活発な議論を促す手段として優秀ですが、やや今回のテーマは進むべき方向性が見えずらい設定だったように思えます。おそらく私の感じたことなど100も承知で思惑があって設定していらっしゃるのだと思いますが、素人目にはそう見えました。
こんなテーマはどうでしょうか?
『もう1人子どもがいたらどう育てますか?ー理想の子育てを語るー』
生まれてから大学に入るまでの具体的行動を時系列に並べ、再現性の高いロールモデルを議論していくという試みです。
資本的・地理的制約なども付していくとより具合性が高まりますね。
出演者:佐藤亮子、廣津留真理、アグネスチャン

絶対面白いです。
この先すべての子育てのロールモデルが生まれる偉大な瞬間に立ち会える予感がするテーマと出演者です。
まとめ役が1人必要ですが、基本3人の考えが近いと思いますので、60分強で話がまとめると思います。ぜひ。
『お受験vs中学受験どちらが幸せか?』 ぺん藤の考え
以前のブログでも述べましたが、基本的に私は受験経験は多ければ多い方が良いと考えております。
本番を重ねることが重要です。
大学受験までの間にどれだけ本番の経験を重ねられたかが重要です。
人間一発本番ではうまく力を出し切れないものです。
普段塾の子ども達には「本番は100の力があったら70しか出せません。だから100の力を本番に出したかったら150の力を付けることを意識してください」と伝えています。

2人のヴァイオリンの素人がいたとして、それぞれ毎日3時間練習します。
1人は3日ごとに人前で腕前を披露し、1人はずっと部屋にこもって練習します。
3か月後、より上手にバイオリンを弾ける人はどちらでしょう?
答えは人前で披露していた方です。
本番まで本番に近い形で練習する機会を得た方は、より本番を意識して練習できるからです。まさに本番を重ねて経験を積み上げたわけです。
受験にも同じことが言えます。
大学受験まで自分を試すことを避けてきた人は、本番に納得のいく実力を出すことが難しいでしょう。
しかし、それまでにより多くの本番を重ねていれば、本番も落ち着いて実力を出し切ることができるのです。
佐藤塾の塾生ロールモデルは「ファーストペンギン」です。
挑戦を恐れず、失敗を糧にして前に進む人間像を理想とします。
小学校受験も、中学校受験も、高校受験も、大学受験までの試練だと思って果敢に挑戦することを是としています。
結果も重要ですが、それ以上に挑戦をしたこと、そしてそれまでの期間に備えた経験がその子の財産と考えるからです。
私自身は附属長岡小学校のお受験を経験しており、そのメリットもよく理解していますが、子ども達を見ているとお受験は時期尚早だと感じます。
受験は中学受験からで良いと思います。
ですが、本番(経験)を重ねるという意味ではお受験もアリなのかもしれません。いずれにしろ親のサポートと理解が重要です。
番組内でも言われていましたが、子どもより母親が結果を重く受け止めてしまい、それが結果子どもに悪影響を与えてしまう可能性がお受験にはあります。
受かっても落ちても時の運
本番までしっかり備えることができなかったならその点に関してはしっかり反省して、次にまた挑戦すればよいのです。
その過程でのメンタルサポートは親の仕事です。
受験に失敗してしまった我が子に「結果は残念だったけど、〇〇が良く頑張っていたことをお母さんもよく知っているよ。また一緒に頑張ろうね」と結果ではなく過程を認めてくれる親であれば子どもの自己肯定感は下がらず、また次に挑戦できるようになるのです。
しかし、逆に普段勉強のことをほとんど見ずに、テストの結果だけで物を言ってくる親に対して子どもは反感を抱きます。
この場合、子育ては失敗しやすいでしょう。
長くなりましたので、ペン藤の結論をまとめると
- 受験経験は多い方が良い
- お受験は時期尚早
- 結果よりも受ける前と後が大切
です。
最後にこの番組TheUPDATEはNewsPicksで契約すると過去の分まで視聴できます。今ならトライアルで10日間無料です。サイトへはこちらから。
「子供のスマホは制限すべきか」など親世代ならとても気になるテーマについても、佐藤亮子さん交えて議論していますので、よろしればご視聴ください。
※NewsPicksと佐藤塾は一切関係がありません。良いものだから勧めています笑