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全科目苦手ならどの科目から勉強すべきか?


中学校の定期テストがひと段落し、新規の中学1年生のご家庭からお問い合わせをいただくことが多くなってきました。
別のブログでも書きましたが、小学校のテストと中学校のテストでは『役割』が異なります。そのため、小学校と同じ気になってテストを受けると残念な結果となってしまうことがあります。
詳しくはこちらを参照してください。
内申点講座の内容まとめ②「テストの点数」~成績アップの秘訣~
中学校に入ると、授業の進度も上がり学校の勉強だけでは思うように点数が取れなくなってきます。これは高校進学するとさらに顕著になります。
内容もどんどん難しくなり、得意不得意がはっきりしてくるのもこの時期です。
一度点数が落ちるとなかなか点数を上げられなくなってきます。
一度落ちた点数を上げていくにはやみくもに勉強してもダメです。
戦略が必要です。
子ども4人を東京大学理三に入れた佐藤亮子さんは「苦手科目は克服してはならない」とおっしゃっています。それより得意を伸ばすことで自然と苦手科目も伸びてくるというのです。
例えば、全科目50点以下の子がいたとして、その子の成績を上げるために必要な戦略はたった一つです。ある科目を重点的に勉強し、段階的にほかの科目を上げていくことです。

では、そのある科目とは何でしょう?
ちょっと考えてみてください。
英語・国語・数学・理科・社会のうちどれかです。
勉強をすれば誰でも点数が上がる科目?

5科目にはそれぞれ「得意になりやすいかどうか」の統計データが存在します。
数学が好きで得意になりやすい子もいれば、なかなか興味が持てず得意になりにくい子もいるのです。
つまり5科目のうち、一番「得意になりやすいかどうか」が関係ない科目を勉強することが成績アップの近道なのです。
その科目とは・・・

そう、英語です。
英語は誰でも得意になれる科目なのです。
逆に数学は、特に高校以降の数学は得意になれるかどうかその子の個性によって大きく影響を受けます。
英語は努力の結果が表れやすい科目です。
そのうえ、大学受験までずっと必要な科目であるうえに、すべての勉強が繋がっていますので英語を重点的に勉強するのは先々を考えても非常に有効です。
英語の成績はずっと下がらない?
英語の成績はあるレベルに到達すると、ずっと下がらないという特徴があります。
なかなか点数に結び付くまで時間がかかる傾向がありますが、積み重ね科目ですので必ず成果が表れる日が来ます。
これが数学だとなかなかそうはいきません。数学は範囲が数多くあり、それぞれ全く異なる性質を持つため、2次関数が得意でも、ベクトルが得意とは限りません。
むしろ不得意な分野がいくつかある方が自然なのが数学です。

ちなみに特にリスニングは耳慣れすればすぐに点数に結び付く即効性がありますので、対策必須です。


中学3年生の皆さんは夏期講習の特別講座でしっかり対策します。
英語が苦手な子もリスニングは満点取る子も毎年いますので、配点が少ないリスニングだからと言って侮ってはいけません。対策必須です。
今回は「全科目苦手ならどの科目から勉強すべき?」といテーマでお話させていただきました。
勉強にはやり方があるのです。普段の授業の中でも塾生の皆さんにお伝えはしていますが、中学校以降はやみくもにただ勉強してもなかな成果は上がりません。
もし今の成績でお悩みならぜひご相談ください。