勉強中はカバンの中にスマホを入れなさい

成績アップの極意

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LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる(ケイト・マーフィ)

少し前に都心のビジネスパーソンの間で流行した本です。

当時は山手線の中の広告はこれ一色で、見かけない日はないくらいでした。

佐藤塾には日本語版と翻訳前の英語版の両方が置いてありますので、興味のある方は読んでみてください。

本書は聞くことの価値、意味。そして正しい聞き方について詳しく解説しています。

雄弁は銀、沈黙は金という言葉がありますが、正しく聞くことができればその価値は限りなく高いです。

普段授業を聞く際も、ヒアリング(受動的)で聞くのと、リスニング(能動的)で聞くのでは全く価値が異なります。

本書で勧められている人の話を聞く能力は残念ながら私を含めほとんどの人間には備わっていないでしょう。

別の書籍でナラティブアプローチについて解説している『他者と働く~「わかりあえなさ」から始める組織論~』(埼玉大学准教授宇多川元一著)も私に大きな衝撃を与えました。

両書を読んで共通している認識はとても基本的なことですが「人の話を遮ってはいけない。なぜなら人間は本当に伝えたいことは最初ではなく、最後に言うから」というものです。

例えば、あなたが上司に相談をするとしましょう。

私「実は今持っている案件の進捗が思わしくなくて・・・」

上司「わかった。それはこれこれこういうようにやると良いよ」

私「・・・ありがとうございます。大変勉強になりました」

上司「私も似たような経験がある。まずは経験を積むことだな。はははは。(部下の相談に乗ってあげて仕事のやり方も丁寧に教える。私ってまさに上司の鏡だな!)」

私「(本当は同僚のAさんが協力してくれないことの相談だったんだけど、こうなると言い出せない・・・。話を聞いてもらえないなら相談しても無駄だな・・・自分でなんとかしよう・・・)」

と、なるのです。

この上司は悪い人ではないと思いますが、話を聞く力はあまり高くないようです。

正しくは以下のようになると思います。

私「実は今持っている案件の進捗が思わしくなくて・・・」

上司「・・・進捗が思わしくない」

私「はい。大変申し訳ないのですが・・・」

上司「わかった。私にできることは協力しよう。まずなぜ案件が進まないのか教えてもらえないかな?」

私「実は、同僚のAさんと共同で担当している案件だったんですけど、Aさんが協力してくれず、先月から私1人で進めていたのですが、どうも期日まで間に合いそうにありません。どうしたら良いでしょうか?」

上司「了解した。話してくれてありがとう。Aさんには私の方から話をしよう。そんな状況だったことに気がつかず申し訳ない。今後もし何かあったら遠慮はいらない。すぐに私まで相談してくれ」

こんな上司なら相談してみたいと思うのではないでしょうか?

これは1つの例なので、私はかなり早い段階で本当の悩みを相談できています。

しかし、現実世界ではさらに時間をかける必要があるでしょう。

相談を受ける側は相談者が最初は本題を語ってこないこと、周りみちをして相談してくることを意識していなければなりません。

または相談者本人すら気がついていない本当の問題があるかもしれません。時に相談は1回ではなく、2回3回と重ねないと本質がわからないかもしれません。

そのため、相談を受ける側は相談者が本当に相談したいことは何か、その本質はどこにあるのかを結論を急ぐことなく、考え続けることが求められるのです。

これは我々塾講師も肝に銘じるべきことです。

目の前の子どもが何を悩んでいるのか、なぜこの問題でつまづいてしまっているのか、その結論を急ぎ「これはこれこれこうで、こう!簡単でしょ?」とは言ってはいけないのです。

子どもも小学生以上になれば、学校の人間関係の悩みだってあります。大好きなペットが死んでしまった日は塾の授業なんて上の空でしょうし、友達と喧嘩した日は落ち着きがないのも仕方ないでしょう。

塾での勉強というのは氷山の頂点の話で、実はその下には家庭・学校という大きな基礎が存在し、子どもの集中力が低いという問題があったとして、それの原因がどこにあるのか目の前の子どもから正しく読み取るのは至難の技です。

そこで講師側が意識しなくてはならないのは、短絡的に原因を「この子は理解力が低い」「同じことを何度も言っても聞いていないのは落ち着きがないから」とその子自身に求めてはならないということです。原因はもっと上流にあり、こちらが感知できないところにある可能性の方が高いからです。

かといってその原因が解決可能なものであるかは別ですので、目の前の子どもに最大限のサポートをしてあげるという行動自体は変わりませんが。

スマホが机の上に置いてあると勉強の効果はなくなる

勉強中はスマホはカバンの中に入れるべき

ここまで聞くことについてお話ししましたが、タイトルの「スマホ」についてもお話ししていきたいと思います。

ケイト・マーフィはLISTENの中で、対話をする際机の上にスマホが置いてあると「親近感が生まれなくなる」という研究結果について語られています。

スマホを机の上に置く、つまり相手と自分の間にスマホを置くという行為は暗に「あなたの話を聞く気はない」と言っているように感じられるからです。

同様にスマホを机の上に置いた状態での勉強はどうでしょうか?

問題集やテキストと自分の間にスマホがある状態。

触ることはなくてもついつい目がいってしまいませんか?

勉強中はスマホをカバンの中に入れ、物理的に視界に入れない方が良いです。

視界に入ると集中力を削ぎ、学習効果が激減してしまいます。

同様の理由で勉強中スマホで調べ物もやめた方が良いです。

スマホは情報量が多く、注意散漫の原因にもなります。

ポケットの中もNGです。

ファントム症候群に代表されるように、スマホを身につけることだけでも気になってしまい集中力を削いでしまうのです。

小学6年生から中学1年生に上がり、スマホを買ってもらえたら最後。

小学生までの学習姿勢は消え去り、成績がみるみる下がってしまう子が毎年います。

SNS依存症は確実に子どもたちの勉強姿勢にも影響しています。そのため、現代を生きる我々は便利な文明の利器との付き合い方を学び、子どもたちに伝えていかなくてはならないのかも知れません。

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