勉強の天才は存在するのか?

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短時間で成果を出す人の共通点

先ほど10か国以上をマスターした人のお話をしましたが、例えばその人が語学を学んだ期間が10年だとして、1カ国語に1年ずつかけたというわけではないということは想像できますでしょうか?

実は最初の1カ国語にはより多くの時間をかけましたが、複数の言語をマスターするにしたがってその学習スピードは上昇していき、10カ国語目になると数ヶ月でマスターしていたのです

このように、成功体験を重ねると学習が加速し、「常人では考えられない早さでマスターしてしまう」ことがあるのです。

勉強や資格についても同様だと思います。

国家資格3つを若くして手にされた「河野玄斗さん」ですが、そのほかにも英検1級など難関資格を山ほど持っています。

この事実からわかることは河野さんは資格や勉強を短時間で習得する術を「これまでの鍛錬」によって身に着けているということです。

その数ある術の1つをご紹介すると、ご自身のyoutubeの中で「全体像の把握を早い段階でする」というコツを語られていました。

子ども4人を東大理三に入れた佐藤亮子さんは「子どもがもう一人いても理三に入れることができると思います」と語られています。

一見、佐藤亮子さんの功績も前代未聞の離れ業のように見えますが、実はご長男は1浪しています。それでもすごすぎることですが、下の3人がストレート合格していることを考えると「長男だけなぜ?」と思うかも知れません。

この理由を佐藤さんは著書の中ではっきりとは語られていませんが、察するに下の3人の時は長男の体験があったからストレートで合格できた。という見方ができると思います。

どうしても、「長子」の時は親も初めてで、力の入れ方が分からず遠回りしてしまうことも多いものです。

物事を短期間で習得するコツは「前例となる成功体験を作ること」なのかも知れません。

1つ成功体験があるとそれを応用することで他の課題に対しても有効に立ち回ることができます。何事も最初が一番大変で、1度こなしてしまえば2回目からは案外容易くできてしまうことが世の中にはいくつもあります。

おそらく河野玄斗さんは他に難関資格がいくつあっても短期間で習得するでしょうし、佐藤亮子さんは子どもが10人いてもその気になれば全員東大理三に合格させることができるのかも知れません。

もし河野さんや佐藤さんの「経歴」を知らず、最後の成果だけを切り取って誰かが見たら「他の人よりずっと余裕そうにしているのにすごい成果を出している。天才に違いない」そう思うのではないでしょうか?(事実、天才かも知れませんが)

全然勉強していないのに成績が良い人はいる?の結論

冒頭の「全然勉強していないのに成績が良い人はいる?」という問いに関しては、「特定の範囲に限れば」それほど勉強せず(していないように見える)良い成績を取る人はいるかも知れません。

しかし、その離れ業の背景には「努力を重ねて勝ち取った成功体験」がきっとあると私は思います。

勉強の天才は存在するのか?

その「天才」というものが「天性のもの」で、「時間」をかけずに「成果」を出す人を指すのであれば、私はまだ出会ったことがありません。

その一方、今の成績が芳しくなくても、地道な努力を重ね、最後は成功を勝ち取った人なら何人も知っています。

ある意味で「天才」とはその「地道な努力」を当たり前としてできる人のことを指すのかも知れません。

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