「子ども向け」と「子どもだまし」の違いについて

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タイトルの内容ですが、みなさん考えたことはありますか?
子ども向けと子どもだましは実は全然違います。

解説しようと思いますが、それよりここでコロコロコミックの編集者の方の話をご紹介させていただきたいと思います。

これが本日私が最も言いたいことなんですけども、「子供向けと子供だまし」という言葉があるんですけども、いったいどう違うのかというのを説明したいと思っています。

コロコロ編集部にはいろいろな企画が持ち込まれることがあるのですが、なんとなくコロコロっぽいという作品を持ち込まれる方もいます。
そういうのを見て、子供向けと子供だましというのは全然違うものだなというのを感じます。


子供向けのコンテンツとは、「大人の自分が本当にかっこいいと思っている(こと)を、分かりやすく伝えているコンテンツ」です。

「これは絶対に子供だってかっこいいと思うはず!でもちょっと難しい(分かりづらい)かもだから、分かりやすくしよう!」これが子供向け。

当然、自分がおもしろいと思わないものは、子供にだっておもしろくありません。
熱も伝わりません。


逆に子供だましとは、「大人の自分はあんまり好みじゃないけど、たぶん子供はこういうのがたぶん好きなんだろうと思って作られているコンテンツ」です。

子供っぽいノリをざっくり想像して、なんとなく子供の好みに合わせて作るのではなく、「子供よ、こういうものがかっこいいのだ!!おじさんが教えてやる!!」という気概くらいが丁度良いのです。

子供にとっても、大人にとってもおもしろいさ、かっこよさは平等です。
だから名作と呼ばれる子供向けの作品は、大人にとっても、かっこいいし、おもしろいのです。

いかがでしたでしょうか?
さすが編集者、わかりやすい言葉でうまく説明してくれています。
例を出すとジブリ映画。アニメーションの映画なので、本来は子ども向けです。しかし、時代を超え年代を超え愛される作品が多数あります。

8歳の頃観た「天空の城ラピュタ」は大人になって観た時も感動を与えてくれます。しかも子どもの頃とは違った感動も与えてくれます。
子どもの頃は単純にストーリーに心奪われていましたが、大人になって観ると細部まで作りこまれた背景に感動し、またジョナサン・スウィフトの『ガリバー旅行記』を読んだ後に観たときは違った解釈、メッセージを感じることができます。

監督宮崎駿氏は、子ども向けの作品を作る人でしたが、決して子どもだましの作品を作る人ではありませんでした。自分が面白いと本気で思う作品を提供しているからこそ、時代を超えて作品が愛されているのではないでしょうか?

そこで私は考えます。「果たして、我々塾講師は子ども向けの授業ができているだろうか?子どもだましな授業になっていないだろうか?」と。
公式を説明し、問題文を解かせ、それを解説する。それだけのルーチンになってしまい、「本当にこれで最高」と思える授業が出来ているだろうか?と。

誰かがこれが良い方法だといったからではなく、本気で自分でその方法が最良だと思えなければ子どもたちに自分の熱が伝わりません。
「自分が子どもの頃、こう教えてもらいたかった」「これが最高の授業。この80分間で奇跡を起こして見せる」という本気の気持ちがなければなかなか子どもには伝わらないものです。

日々新しい知識をつけ自己研鑽に励む佐藤塾ですが、この気持ちは一生持ち続けたいものです。

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