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皆さんはハインツのケチャップを食べたことはありますか?
私はケチャップといえば『カゴメ』でしたが、ハインツの創業時の話を聞いてからはハインツのケチャップを買うようになりました。
ハインツは逆さにして置けるので、絞る必要がなくて良いですね。
アメリカの高度経済成長を支えた食品、しかし、その多くには問題が・・・
19世紀後半、アメリカは工業化を背景に高度経済成長を遂げます。
それからのアメリカは一気に世界の主役に躍り出ますが、食品には多くの問題を抱えていました。
今のように冷蔵設備や流通が整っていなかったため、市場に出回る食材は常に状態の良いものとは限りませんでした。
例えば肉。
肉屋の亭主が包んで渡してくれるまで、どんな肉かはわかりません。
その多くは不衛生で、中にはカビが生えているようなものでも平気で売買されていました。
店に陳列されている瓶に入った食品も同様です。
中身は腐っていても、瓶に色をつけてしまえば中身の色はわかりません。
消費者は、買ったものの品質を知ることなく買わざるを得なかったのです。
当然健康被害も出て、大人以上に未来ある子どもたちの健康に深刻な影響を与えたのですから恐ろしい時代です。
創業者ハインツの想い
そんな社会に疑問を持ったのが、創業者ハインツでした。
ハインツは、『粗悪品をいかに消費者に売りつけるか』に腐心していた食品業界に革命をもたらします。
『透明なボトル』にケチャップを入れ、消費者に中身が見えるようにしたのです。
今でこそ当たり前の『透明なボトル』ですが、当時は常識破りな発想でした。
当然、同業者からの反発がありましたが、ハインツは諦めませんでした。
この『透明なボトル』の登場により食品業界は変わりました。
ハインツはその後、息子を政治の世界に入れ、食品に関する法律の改正にも力を入れます。
当時の食品広告には好き放題何を書いても罰せられることはなく、
「ガンが治る、肌荒れにも良い、水虫に効く」など到底あり得ない効用についてもうたわれた商品が跋扈していました。
ハインツは法改正をし、これらの業者を厳しく取り締まるようにしました。
こうしてアメリカの食卓にも「安心・安全」が届けられるようになったのです。
ブラックボックスな塾業界
実はこの実態は塾業界にも言える話なのです。
個人塾の多くは、塾長のこだわりと理念のもと経営されていますが、そうではないところで眉を顰めたくなるような実情があります。
実際に、講師として中に入ってみないとわからない話なので、塾に通う子どもたち、ましてや保護者様が『ボトルの中身』を知ることはできません。
佐藤塾の講師陣はその実情に異を唱えるために集まりました。
そして自らに幾つかのルールを課しました。
そのうちの1つが指導報告の公開です。
指導報告を公開することにはいくつかの理由があります。
まず講師が何を教えているのか、保護者様はもとより、同僚・上司が知ることができます。
指導内容に疑問があれば意見をおっしゃっていただけますし、同僚・上司からは指導内容に対するアドバイスや注意ができます。
また講師本人も、自身の授業への振り返りができますし、フィードバックをもらうことでさらにより良い授業続くに励むことができます。
佐藤塾の授業運営は、講師陣はもとより、保護者様・子どもたちと一緒になって作り上げていくものだと考えております。
塾業界における『ハインツのケチャップ』のようでありたいというのが、私たちの想いです。