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賢い子ほど言葉が多い?
この本は「3000万語の格差」という本で、「言葉の数が家庭によって3000万語もの差があり、その数が子どもの学力に影響している」調査結果をまとめたものになります。
これはアメリカの研究ですので、日本の家庭にそのまま当てはまるかは疑問ですが、語彙が多い方が子どもの学力が高いのは様々な検証で確認されています。
以前も語彙について書きましたが、今回は具体的に家庭内ですぐに実践できる「言葉遊び」で語彙を鍛える方法についてご紹介したいと思います。
ダジャレで言語感度を育てる
ダジャレと言われて皆さんはどういうイメージを持ちますでしょうか?
「親父ギャク」「寒い」「つまんない」などなどマイナスのイメージが浮かびそうなダジャレですが、実は語彙を増やすのに最適です。
なぜならダジャレは「似たような音の言葉」の結びつきによって生み出される言語芸術だからです。
日本古来より教養を測る上で和歌などの詩は欠かせませんでした。韻を踏み、複数の意味を連想させる高等技術を駆使した詩は現代にも残る芸術として評価されています。
詩を巧みに読むには、豊富な語彙と教養が求められます。言葉の海から好ましい言葉を掬い、編み上げるのは誰にでもできることではありません。
詩を読もうと思えば自然と言葉が増えます。それは書籍などを通して学ぶこともあるでしょうが、一番は日常の会話を通して学ぶことが多いでしょう。しかし、もし言語への感度が悪ければ目の前を言葉が通り過ぎるのみで、身になりません。
相手がダジャレを言ったらそれがダジャレであると瞬時に理解できる姿勢と、会話の中で隙あらばダジャレを言おうとする姿勢が「言語感度」磨きます。
家の外だと言いづらい時もあると思いますので、家庭の中で積極的にダジャレを飛ばし合いましょう。
そして親がそれを賞賛することで子どもはより積極的に言葉を吸収しようとするでしょう。
日本古来の言語芸術技法の素晴らしさ
リサとガスパールの翻訳者をされている石津ちひろさんの本は「5・7・5」のリズムで書かれていたり、言葉遊びに富んでおり非常に気持ちよく読めます。
石津ちひろさんの本は子どもへの読み聞かせをすると、子どもが日本語の美しいリズムを自然に学べますので幼児教育の絵本としておすすめです。
算数・数学の力を磨くために不可欠な「数覚」と同様に「言語感度」は語彙へのアンテナを高くし、将来の能力(学力)に大きく貢献すること間違いなしです。
ゆえに家の中で寒いダジャレが飛ばされても「ふふ、面白いね」と寛容な心で迎えてあげることが肝要なのです。
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