テスラとスペースXで世界一のお金持ちになった「イーロン・マスク」氏の自伝が先日上下巻発売され、私は早速購入して読みました。
そこにはマスク氏が熱中したゲームやボードゲームの数々が紹介されていましたが、中でも「ディプロマシー」と呼ばれるゲームに大学時代熱中していたと書かれていたことが印象的です。
別名「友情破壊ゲーム」と呼ばれるこのゲームはヨーロッパ列強の一国の党首となり、外交と知略を駆使し、他国を占領し、領土拡大を図るゲームです。
プレイ時間は6時間を超え、7人でプレイする上級者向けのボードゲームですが、その内容は面白いの一言です。しかし、プレイ後には疑心暗鬼の種が友人間に蒔かれてしまうことも確かです。
仮想通貨取引所として一世を風靡した「FTX」の創業者「サム・バンクマン=フリード」もディプロマシーの愛好家だったと耳にします。残念ながら彼は破産し、詐欺罪で訴えられてしまいますが、一時は全米で知らぬ人はいないほど注目された時代の寵児でした。
子どもには頭を使うゲームを
プロデューサーであり実業家、メディアにもよく出る若新雄純さんの親御さんは「完成したおもちゃは買わない」というルールで若新さんの子育てにあたられていたそうです。
完成していないということは自分で何かを作る必要があるため、創造力を高めることができたのでしょう。その方針の成果は今日の若新さんを見ていてわかるはずです。
私は、完成したおもちゃでも「頭を使うゲームであれば良い」と思っています
小学校以降の子どもたちにとって「ゲーム」とは友人とのコミュニケーションツールであり、全く絶つことは現代において困難であると考えます。
例えるなら「会社の付き合い(飲み会・ランチ)」などと似ていると思います。合理的に考えれば不要であると言う人は多いでしょうが、人間関係を円滑にするために必要であるという声も大きいはずです。
なので、全く絶つのではなく、適度に付き合うこと。そしてできるならそれを必要とせず人間関係を円滑に保つ術を身に着けることが必要だと思います。
過剰なエフェクトや射幸心を煽るゲームのように大人が用意したチープな刺激のみを求めては、自分で考え・行動する人間にはなれません。
勉強面でも自分で考えることを放棄し、すぐに答えを求め、答えを聞き、目の前に辞書があっても調べることをしないようでは成績はなかなか上がらないでしょう。
上がったとしても一時的なもので「自走」できなければ一生誰かの力を借りなければならないことになります。
囲碁や将棋の良さは、むしろそれをやることのメリット以上に、それらのチープな刺激を遠ざけてくれる面にこそあるのかも知れません。
囲碁や将棋は生涯にわたって楽しめる趣味です。
現代ですとオンライン対戦環境が整っていますので、気軽にいつでも対戦が楽しめます。
お金もかかりませんし、何歳になっても上達する見込みがあり、終わりがありません。
子どもの習い事というと、「ピアノ」「水泳」「習字」が一般的ですが、ぜひそこに「囲碁」を加えてみてはいかがでしょうか?
ちなみに佐藤塾では囲碁で私に互先で勝てたら塾代半年間無料です。挑戦お待ちしております。