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勉強を続ければ成績は必ず上がる?
先日、嬉しいことがありましたのでお話させていただきます。
年も明け、2023年度の共通テストが目の前に迫ってきました。
そんな中、受験生の子が共通テスト(政治経済)の過去問で8割を取ってくれたのです。
共通テストはセンター試験より難易度が高く、例えば数学は7割取れれば東京大学文系レベルという大手予備校講師の方もいらっしゃるくらいです。
あと少し、知識の抜けを補い、問題数をこなせばきっと90点以上取ってくれると思います。
勉強に勉強を重ね、着実に力を付け点数を伸ばしているように聞こえるかも知れませんが、その道のりは決して楽なものではありませんでした。
28点→35点→48点・52点・54点・48点・54点→65点→80点
上の画像には3つの線が引いてあります。
縦軸が『点数』横軸が『勉強にかかった時間』だとすると赤・青・緑、どれが成績が上がるまでの線に一番近いでしょう?
答えは『緑』です。
勉強を始めたばかりはなかなか成績が上がりません。
多少上がったとしても必ず途中に「停滞期」が訪れます。
そしてその停滞期は想像より長く、苦しいものになります。
しかし、その停滞期を超えると成績は「指数関数的」に伸びていくのです。
ですが、ほとんどの人はその停滞期で努力を辞めてしまいます。
結果、期待するほどの成果は得られないのです。
スランプ期でも努力は続けられるか
成績が思うように伸びない時期は誰にでもあります。
事実、今でこそ共通テスト8割の実力を持つ子でも、最初は3割弱の成績でした。
この勉強法を続ければ必ず9割くらいとれるようになるよ
そう言う私の顔を不安そうに見ていた時期もありました。
思うように伸びなくて不安だろうけど必ず伸びるよ。
回答を見てみると2択で間違えているところが多いから、あと少しで山を抜けそうだね。
5割強取れるようになったけど、そこから伸びなくなった時も私の言葉を聞く顔には「不安」の文字がはっきり書かれていました。
山を抜けたからあと少しの努力でまだ15点以上上がるよ。
最初は半信半疑だった顔にわずかながら自信が見えた6割強の成績を取ったときの顔も覚えています。
ついにやったね。
でもまだ伸びるから最後まで気を抜かずに頑張ろう。
ついに初見の問題で8割を取った時、安心と自信がはっきりと見て取れました。私が担当になってから4ヶ月が経った頃でした。
きっと私の楽観的な言葉に彼は常に不安だったと思います。
しかし、それでも言われた通りの勉強法でコツコツ勉強を続けました。
私はこの勉強法で自身で成果を出した経験もありますし、これまで指導してきた子たちも例外なく成績が伸びたので全く心配していませんでした。
ただ唯一の心配は、素直に言われた通りのことをしてくれるだろうか?というところにありました。
ですがその心配は早々に杞憂だと知りました。
わからないながらも間違えながらも、理解する努力をしていることがそばで見ていてよくわかったからです。
不安や疑問を飲み込んで言われたことをしっかりと実行できていたからです。
そういう子は遅かれ早かれ成果を出します。
『素直さ』こそ最大の武器
かつて私が大学生時代、家庭教師をしていた時の話です。
その子は高校3年生で今年受験。目指している大学は京都の名の知れた私立大学でした。
お父さんの母校ということもあり、家族みんなでその子を応援していました。
しかし、その子は高校受験で落ちてしまい、通っている高校の偏差値は39。高校1年生の数学は分数の計算から入り、ほとんどの卒業生が就職する高校でした。
しかも教え始めたのは高校3年生の夏。さすがに厳しいのでは、とも思いましたが私立大学ということもあり、入試科目を絞って対策を考え始めました。
試しに過去問を解いてもらったところ、ほとんど不正解。正解しているものも確信があったわけではなく、ほとんど何もわからないというところからのスタートでした。
しかし、彼は私の話を真剣に聞き、宿題もちゃんとやってくれていました。
家中に響き渡る大声で英文を一緒に読んだり、大量の英単語の宿題も日々コツコツこなしてくれました。
秋が深まってきた頃、別の年の過去問を解いてもらったところ、大問の1つが満点でした。(それでもまだ全体の35~40%くらいしか解けていない)
その時、私は「これはチャンスかも知れない」と思いました。
そしてここぞとばかりに彼を誉め、こっそりお母さんにも協力してもらい大げさに誉めてもらったのです。
「この大問を満点とれるなんてすごい!」
「今までやってきた成果が出てきたね!」
すると彼の瞳に光が宿りました。
『やればできるかも…』
そう思ってくれたと思います。
もしこの時、彼が素直に周囲の称賛を受け取ることができなかったらその後の伸びにはつながらなかったでしょう。
また、宿題や勉強法などこちらの指示に素直に従ってくれたからこそ満点が取れたのだと思います。
その後の結果は語るまでもありませんが、合格祝賀会で慣れない赤ワインを飲み、醜態を晒したことを含め、私の指導経験における印象深い経験でした。
ある意味、どうすれば成績が上がるのかは塾講師なら誰にでもわかると思います。
しかし、それを信じ、実行してもらうには教わる側の「素直さ」が欠かせないとも思います。
また不確かな未来を、さも見てきたかのように『かたり』、本人に信じさせる易者としての一面が塾講師には必要なのかも知れません。そしてそれは「信じる」ということと同義なのかも知れません。
成績が上がるまでの「山」は確かに存在します。
しかし、勉強を続けていれば必ず超えられる「山」なのです。
アフリカのある部族には「成功率100%の雨乞いの踊り」があるそうです。
その部族が躍ると必ず雨が降るそうです。
どんな踊りか興味のある人は直接私に聞いてください。