この記事は3分で読めます。
塾で勉強を教えているとあることに気がつきます。
勉強を教えたら目に見えて成果が出る子と、なかなか成績が伸びない子です。
以前ブログの中でも、勉強の成果は早くて3ヶ月後にでるというお話をしましたが、半年経っても期待するほど成果が上がらない子がいます。
佐藤塾では、勉強をしない子は1人もいませんが、勉強量ほど成績が伸びない子はどうしても存在します。
勉強していないなら勉強をすれば良いですが、やっているのに伸びないとなると本人も私も頭を悩ませることになります。
考えに考えた結果、ある結論に至りました。
『知識より意識』
意志がないから知識が身に付かないのだと。
No knowledge without will.
意志なくして知識なし
これは私が作った言葉ですが、知識を得るためには、まず意志が大切だという考えです。
例えば、あなたの大切な人が『ガン』になってしまったとしましょう。
するとあなたは必死になってガンに関する情報を集めます。ネットの記事から、人から聞いた情報までしっかり覚えて身につけます。
これまで『ガン』という病名についてのみ知っていたあなたは、大切な人が『ガン』になった瞬間、『ガン』について詳しくなります。
これは経験のある人ならわかる話です。
家族がガンになるととても詳しくなります。私自身の経験でもあります。
例えが少し暗かったので、明るい話題で例えましょう。
『好きなアイドルの趣味』
好きな人の話ならなんでも苦も無く覚えられますよね?
例えば、ジャニーズの○○君の趣味とか、出身地、家族構成とか色々。
そのアイドルに興味がない人が聞いたらコンマ1秒で忘れてしまうような情報でも、大ファンなあなたにとっては重要な情報です。一瞬のうちに脳髄に刻みつけられ、忘れることができないほどよく覚えられるでしょう。
なぜそのようなことが起きるのでしょうか?
その結論を冒頭私が述べた「知識より意識」「No knowledge without will」につながるのです。
何かを学ぼうとするとき、その意欲・意志が学習効率に大きな影響を与えます。
意識・意志があるから、知識が身につくのです。
が、逆に知識をどれだけ入れようとしても、意識・意志がなければ期待するほど身に付かないものなのです。
ここに勉強しても身に付かない子がいる理由があります。
長時間勉強しても身に付かない子は、要は意識・意志が足りないのです。
ただやらされている勉強。ただやっているだけの勉強ではどれだけの時間と取り組もうと身になりません。
学力アップの式は
勉強時間✖️勉強効率です。
意識・意志はこの勉強効率に大きく影響します。
12時間勉強しても、だらだらやっているようでは必死の1時間に劣ります。
勉強の効率を上げるためには、まず意識・意志をしっかり持つことが大切なのです。
意識・意志とは、危機感・志望動機・向上心・競争心・克己心などです。
ただ闇雲にペンを取る前に、しっかり意識を持って学習に取り組むことが大切です。
危機感という意味では私はことあるごとに「救急車から捨てられる未来が来る」ことを話します。
社会保障費が膨らみ、国民皆保険制度が見直された未来では救急車も民営化され、お金持ちしか医療を受けられない世界になります。
現に今のアメリカはそういう国です。
勉強に対する意識の持ち方は様々ですが、周囲の大人が正しく子どもの意識を導いて上げることが学業成就の最初の一歩だと思います。
お子さんが勉強しないで家でだらだらしていたらいつでもご相談ください。
しっかり危機感と当事者意識を持って学習に取り組めるようレクチャーいたします。