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得点源として重要な「古文」
新潟県高校入試の中で最も難しいと言われる「国語」ですが、攻略法を知っているか知らないかでは点数に大きな差が生まれます。
上の画像はR5年とR4年の国語の点数分布ですが、見ての通り91点以上は0.0%です。
81点以上にしても0.6~1.0%しかいないことからもその難しさはわかると思います。
比較的高得点が取りやすい理科と比べるとその差はより顕著です。
記述量の多い大問4の問題も難関ですが、それ以前に古文には1問10~12点の高配点記述問題があり、その正答率の低さが全体的な平均点を下げてしまっていると思います。
〇が多いのに点数が低いということが起きやすいのが、国語です。
令和5年の国語の正答率です。
[三](五)が配点12点と高配点なのに対し、正答率が12.7%と他と比べて明らかに低いです。
また[四](六)も12点と高配点ですが、古文が60字以内の記述であるのに対し、現代文は120字以内の記述と配点は同じなのにかける労力に違いがあることに注意が必要です。
時間配分が重要になる国語であればこそ、時として最後の[四](六)は諦め、古文でしっかりと点数を取っていくという戦略も重要なのではないでしょうか。
新潟県高校入試国語「古文」攻略法
では、その古文の攻略法についてお話していきます。
まず大前提として覚えておいてほしいことがあります。それは・・・
新潟県高校入試国語「古文」は「古文」ではなく「現代文」
ということです。
意表を突かれたと思いますので、説明します。
まず、大学入試の際受ける共通テストの古文に比べてではありますが、「非常に注釈が多い」という特徴があります。
見慣れない言葉は懇切丁寧に注釈で説明してくれています。
そして、文章の隣には現代語でルビがふられていることが多いです。
例えばR5年の問題では『淑景舎などわたりたまひて』で文章が始まりますが、『わたりたまひて』の隣には「こちらにおいでになって」と現代語で訳が書いてあります。
『得させたまへりし』には「くださったものです」と書いてあります。
これは大学入試レベルではありえないことです。よく見ると、固有名詞を除いた部分のかなりの部分に現代語で訳が書いてあります。
しかも、難しい言葉には注釈で解説が添えられており、その全部をつなぎ合わせるとほとんど現代文になってしまうのです。
しかも、R5年の問題では、先生と生徒が会話する形式で本文のヒントが与えられています。
極端なことを言ってしまえば、古文の知識が無くても解けてしまうのが新潟県高校入試国語「古文」なのです。
しかし、それならなぜ正答率が低いのでしょう?(つづく)