睡眠時間と学力の関係とは?

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8時間睡眠はダメ?

本日の日経新聞の受験考のコーナーに「8時間睡眠はダメ?」という記事は載っていました。

この記事を目にしたとき、「あぁ、確かに8時間だと足りない場合もあるよね」と思って読んだのですが、その内容は私の想像したものとは異なりました。

記事の内容は「1日8時間眠る高校生の息子に父親が『受験生としての自覚が足りない』と嘆く」という話でした。

父親は「四当五落」(1日5時間以上寝ると受験に落ちる)と唱え、その考えを筆者は時代錯誤と否定していました。そして話の結びに「七当六落」という言葉が流行れば良いと書いてありました。

しかし、私はこの記事を読んで、「七当六落」ではまだ足りないのではないかと思いました。

人によって必要とする睡眠時間は異なりますが、成長期の子どもたちには十分な睡眠が必要です。

かつては寸暇を惜しんで寝ずに勉強することが美徳とされてきましたが、今ではしっかり睡眠をとった方が効率が良いことは皆さんもご存じのはずです。

実際、塾で教えていても成績の良い子たちは寝る時間を聞くと一様に12時前には寝ていることがわかります。

寝る時間は様々ですが、遅くなりすぎないという点において共通していました。

8時間睡眠で大丈夫かどうかは人によりますので、まずは自分の適性睡眠時間を把握することが必要です。

良い成績をおさめる上で睡眠時間は非常に重要です。

以下の文章では教育熱心なお母さんほど陥ってしまう睡眠時間のトラブルや、忙しくても睡眠不足にならない方法についてご説明していきたいと思います。

睡眠不足の最大のデメリット

睡眠不足だと様々なデメリットがあります。

・精神不調
・体調不良
・集中力低下
・記憶力低下

挙げだせばキリがありませんが、『授業に集中できない』という問題点は非常に見過ごせないと思います。

学習塾に来る目的のほとんどは「成績を上げる」というものだと思います。

しかし、塾に来る時間を増やすだけでは不十分なケースが存在します。

もちろん塾で授業を受け、自習をすれば学習時間が増え、成績は上がりますが、睡眠不足で授業に集中できないとどうしても効果は限定的になってしまいます。

これは学校の授業も同様です。

学校の授業時間は塾の授業時間より長い分、より睡眠不足の影響を受けてしまいます。

しばし、学校の授業は退屈だと言い、「体力回復時間」に充ててしまう人もいるかも知れませんが、それはあまりお勧めできません。

どんな授業でも学べることはあるはずです。

タルムードには「どんな人からも学べる人が本当に賢い人」という言葉があります。

どんな授業でも全力で臨む方が、同じ時間を過ごすにしても得るものは多いはずです。

教育熱心なお母さんが陥ってしまう問題?

成績を上げたくで習い事をたくさんしているんですけど、どんどん成績が落ちていくんです。

こんなご相談をいただくことがあります。

実際に塾で様子を見ていると、そういう子の大半は「授業中寝ている」か「眠そうにしている」のいずれかに分けられます。

当然ですが、授業中寝ていては成績は伸びません。

どれほど良い授業を受けても耳に届かなければ意味がないのです。

しかし、お母さんは授業中の様子を見ることはできませんのでその事実を知ることができません。

中には月曜日から日曜日まで習い事はぎゅうぎゅうに詰まっている子もいます。

お母さんは成績を上げてあげたくて習い事を増やすのですが、結果的にそれは睡眠不足を招いてしまい、成績不振につながってしまうことがあるのです。

塾以外の習い事は1つ(または2つ)

塾以外の習い事はしていない

実際、佐藤塾で良い成績をおさめている子の大半が上記のどちらかに分類されます。

逆に成績があまり伸びないケースは、他の塾にも通っている、他の習い事がたくさんある、というケースです。

複数のシェフがスープを台無しにする Too many cooks spoil the broth.

「船頭多くして船山に上る」ということわざと同じ意味ですが、指示系統が複数あると迷子になってしまう可能性もあります。

これは何も塾を優先すべきという意味ではありません。

目的によっては塾も整理の対象になりえるでしょう。

サッカーを頑張るならサッカーを全力で。

野球を頑張るなら野球を全力で。

ここで注意が必要なのは「野球もサッカーもピアノも空手も勉強も全力」というのが成長期のお子さんには負担になってしまうケースがあるということです。

健康第一ですので、あれもこれもではなく、ある程度優先順位をつけて取捨選択や濃淡をつけることが肝要です。

もちろん勉強の優先度が高いことも事実ですが。

お子さんは好きか・嫌いかは決められますが、優先順位をつけて取捨選択することが苦手です。

お子さんが寝不足かつ迷子にならないように、上手に環境を取捨選択してあげるのが親御さんの最大の役割なのかも知れません。

この動画の中でも習い事を減らすメリットの話をさせていただいておりますので、よろしければご覧ください。

最後に「睡眠不足対策法」についてお話したいと思います。

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