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今回は、統一模試をどのように活用すれば最大限の恩恵を受けられるのかについて解説していきたいと思います。
新潟県の中学3年生たちのほとんどが受験する統一模試ですが、回を重ねるごとに受験者数がどんどん増えているのがわかります。
模試活用のメリット3選
統一模試を受けるメリットは大きく分けて3つあると思います。
1~2つ目は、受験するだけでOKですが、一番重要な3つ目はただ受験するだけではいけません。
順番に説明しますね。
① 合格判定・偏差値の確認
これは言うまでもないかも知れませんが、受験はあくまで「相対的」なものです。
定員があり、うち何番目までに入っていれば合格です。
極端な話、自分の成績が悪くても、周りがもっと悪ければ合格できます。
しかし、これは逆も言えます。
自分が良くても周りがもっと良ければ合格は不確かなものになってしまいます。
自分の実力を客観的に知ることができるという意味で模試は非常に重要です
② 本番の練習
どんなに優秀な子でも、本番で100%の力を発揮できるとは限りません。
慣れない環境では、ついうっかりミスをしてしまったり、逆に慎重になりすぎて最後まで解き切ることができない場合もあるでしょう。
試験の場数を踏むことは「試験に強くなる」ことを指します。
本番を重ねることが本番に強くなる一番の方法です。
模試はできるだけ受験し、本番に力を発揮できるように備えた方が良いです。
③ 模試の解きなおしで着実に成績アップ!
これが最も重要です。
模試は受けた「後」が最も大切なのです。
どこをどう間違えたのか、何がわからなかったのか
それを知ることができるのが模試の最大のメリットです。
さらに言えば、「正解することと、理解していることは全く別物」です。
「鎌倉時代、三代目執権北条泰時が制定した武家の法は何と言うか?」という語句を書く問題が正解だったとしても、「御成敗式目について『慣習』『公正』という2つの語句を用いて30字以内で書きなさい」という問題が解けるでしょうか?
よく授業でこのような場面があります。
答えは、「③」です。
やったー、正解してた!
あ~、間違えた~、③かぁ
ちなみに①、②、④、⑤のどこがおかしいのか説明できます?
え~と、、、、
えっ、、、、あ、、、
なぜその答えなのか、なぜ他は間違いなのか
それを説明できるようにならないと勉強ではありませんよ
①は△△だからおかしい、②は~(以下略
大部分の子どもたちは「正誤」にしか関心がなく、それ以上に考えることをしません。しかし、それでは骨太な学力は身につかないのです。
極論を言ってしまえば、テストの点数や模試の判定はただの「結果」に過ぎません。
良い結果でもたまたまかも知れませんし、悪い結果でも地力はついてきており、あと少し何かが変われば高得点になっていたかも知れません。
結果に一喜一憂せず、次のために何をするかが重要です。
そのためには
結果が100点満点であったとしても、まだまだ学ぶべきことはたくさんあるはずです。
そしてそれは
期待するような点数ではなかった人にとってはさらに言わずもがななのです。
模試は翌日に解きなおしをすれば完璧!
佐藤塾では全9回の統一模試すべての解説講座を翌日に行っております。
これは第二回「数学」の解説講座の様子です。
(担当:清水先生)
ちなみに第4回の予定です。
第4回新潟県統一模試
8月19日 新潟県統一模試
8月20日 翌日5科目解説講座
模試に限らずテストはできるだけ早いうちに、忘れないうちに解きなおしすることが大切です。
鉄は熱いうちに打てと言いますが、1週間も2週間も経ってからだと受験当時の状況を忘れてあまり学習効果が見込めません。
とにかく早いうちに着手することが大切なのです。
大部分の学習塾は受験後「解答冊子」の配布をせず
3~4週間も経ってから配布するようです。
また中には「問題冊子」を回収するところもあるようで、模試の後の解きなおしも先になってしまいます。
それだと模試の恩恵はかなり限定的なものになってしまうでしょう。
繰り返し、模試を受けてその解説をしっかり理解する。
これを繰り返す効果は絶大です。
その結果、佐藤塾では夏休み明けの模試で50点以上成績を伸ばす子が珍しくありません。
勉強ができるようになる唯一の方法?
勉強ができるようになるには、「わからない問題をそのままにしない」ことが大切です。
1つ1つの問題をしっかり理解することは一見地道に感じるでしょうが、実は最も近道です。
また次に「わかったつもりを無くす」ことも大切です。
私の社会の特別講座などでは「なぜそうなのか説明できるようになること」を目標としています。
事実、模試や本番の試験では「〇〇字以内で説明せよ」という問題が出題されます。
そしてほとんどの場合、その配点は高く設定されています。
どうしても模試で80点以上取れない人は、この理解が十分ではないのです。
広く学ぶこと以上に、深く学ぶことが大切です
何かを学ぶときに、1つでも人より長けた分野があれば、それが起点となり理解を広げてくれることがあります。
それは「英語」でも「数学」でも「理科」でも「社会」でも「国語」でも構いません。
1科目を極めることが他の科目にも良い影響を与えます。
その中でも最もお勧めなのが「国語」です。
国語はすべての科目の土台となる科目です。
一見遠回りに思える「国語」を学ぶことが骨太で柔軟な学力を有するうえで、最も大切なのです。
模試のお話から少し外れましたが、とにかく模試は「解きなおし」が重要です。
5科目すべてを解説し、先生たちの「考え方」を感じ、知識の抜けをしっかり補って志望校合格をつかみ取りましょう!