この記事は佐藤塾に通う塾生・保護者様向けの内容になります。
日々の学習状況をご確認いただき、ご家庭でのお子さんとの会話にご活用ください。
新潟校では毎週水曜日に国語以外の科目を解説する「自律学習」の時間を設けています。
定期テスト前には各中学校の過去問を演習することで点数アップを目指します。
中学1年生
11月2日
定期テスト対策
「星の花が降るころに」「漢字の音訓」「言葉をもつ鳥、シジュウカラ」「いろは歌」「蓬莱の玉の枝」
定期テストのテスト範囲を網羅的に演習と解説を行いました。中学校までの古文は文法の理解をほとんど必要としませんので、読解力を身に着けることである程度対処できます。
様々なパターンの問題を繰り返すことで問題への対応力が培われます。
追記:100点満点おめでとうございます
11月9日
デフォルメされた登場人物
小説などフィクションに登場する人物というのは、複雑な性格をしていることはそう多くありません。
例えば「老婆」なら「孫に優しい」あるいは「いじわる」などある程度パターン化されたキャラクター像というものがあります。
今回取り扱った氷室冴子の「いもうと物語」ではおじいちゃんと孫娘の交流が描かれていました。このような場合、おじいちゃんというのは孫に対して「可愛い」「いとおしい」「目に入れても痛くない」「良き遊び相手」などパターン化されたキャラクター像からその心情を推定することができるはずです。
自身の境遇や経験から考えることができない場合こそ、小説などの物語を日常的に読み、フィクションにおける「お約束」を理解することこそが肝要です。
「お約束」を理解することで読解のスピードは上がりますし、また「お約束」から外れる場合どのような「前置き」が必要になるかもわかるはずです。
読書が国語力を高めてくれるという言葉の一端がそこにあると私は考えています。
大石真「ひろったりんご」
生源寺美子「雪ぼっこ物語」
椎名誠「アメンボ号の冒険」
氷室冴子「いもうと物語」
高楼方子「時計坂の家」
11月16日
書いていない文章を読む
往々にして文章題の本分は途中から始まっています。
そのため、登場人物同士の関係性や人物像を与えられている情報から素早くとらえる必要があります。
中には本文中に書いていない情報を書いてある情報を元に想像することも求められます。
ある人には「そんなこと書いていない」と思えるものでも、ある人には「ここにこう書いてあるからこう」と自明であることもあります。
筆者がここまでは汲んでほしいと考えている文章の場合、こちらの知識・理解力が試されることもあります。
(例を挙げるとアニメだとスタジオジブリはそういうところがあります。しかし、汲めなくても楽しめるようにも工夫されているように思えます)
もちろん、書いていないことを想像で膨らませて答えを作る、選ぶという行為には危険が伴います。
しかし、ある程度先がどうなっているか想像しながら読み進めることは大切です。
より多くの文章に触れ、解説を聞きながら自分のものにしていってください。
今江祥智「優しさごっこ」
三浦哲郎「ユタとふしぎな仲間たち」
曾野綾子「極北の光」
安岡章太郎「宿題」
11月23日
「文中から抜き出す」ではなく「自分で作る」基準
記述問題を解く際、文中から抜き出せばよいのか、自分で言葉を作るのか、その判断基準が身に付けば国語で高得点が取れるようになっているはずです。
それぞれの違い、そして気を付けること、根幹となる考えを解説させていただきました。
難しいところですが、解説を聞きながらこの微妙な差を理解していただければと思います。
この調子ならそう遠くない未来にできるようになると思います。
話は変わりますが、知らない言葉は細かく調べていきましょう。
11月9日に習った「頓馬」という言葉と今日出てきた「頓に」は同じ漢字を使っていますね。なぜでしょうね。
そういった疑問を持って調べていくことで語彙は増えていきます。辞書を引く習慣を付けましょう。
読解のスピードはかなり上がってきていて素晴らしいです。
西山登志雄「動物賛歌」
広中平祐「生きること 学ぶこと」
五木寛之「生きるヒント」
神崎宣武「山と道」
富山和子「森は生きている」
河合隼雄「こころの処方箋」
中学3年生
11月3日
定期テスト対策
慣用句・ことわざ・故事成語について演習・解説を行いました。
語彙と似ており、耳に(目に)したときにすぐに調べ、意味を確認する習慣がなければなかなか身に付きません。
とにかく、わからなかったら調べるという行為を励行してください。もしくは人に聞いて意味を確認してください。
これができるのとできないのとでは、同じ15年間の人生でも雲泥の差が生まれます。
人生100年時代ですので、今からでもしっかり日常を学びに変えていきましょう。
11月10日
文学的文章(小説)
「だだっ子」という言葉が文中に出てきましたが、「駄々をこねる」という言葉は「たたらを踏む」から来ている説があります。
映画「もののけ姫」にはタタラバという製鉄所で女性たちが空気を送る装置に踏んでいる描写がありますが、これが「たたら」というものです。
という説明をしましたが、残念ながら皆さん「もののけ姫」を観たことがないということでイメージできなかった様です。
歴史などの「新説」を知る喜びは「俗説」を知っている前提に成り立っています。フィクションでも俗説でも良いので広く触れていただけると解説がしやすいので、漫画でもアニメでも良いので見るようにしていただけると助かります。
(例)社会などで仏教の宗派の説明をする際、鬼滅の刃を読んでいてくれていると説明しやすい。
新美南吉「雀」
曽野綾子「太郎物語」
干刈あがた「十一歳の自転車」
鷺沢萠「朽ちる町」
11月17日
心情把握
物語文では登場人物の感情を読み取る問題がよく出題されます。
以前も解説しましたが「悲しい」ことを「悲しい」とそのまま書くことを文豪たちは好みません。
I love you を 月がきれいですね と訳した夏目漱石叱りです。
登場人物の動作などからその感情と変化を読み取ることが求められます。
三浦哲郎「少年賛歌」
加賀乙彦「小暗い森」
永井龍男「マッチ」
11月24日
記述問題を解くコツ
字数の多い記述問題は、どのように書けば良いのか迷いがちで、全く手が付けられない人も多いです。
しかし、ある点を理解すればおのずと何を入れ、何を省くべきか理解できるはずです。
今回はこの点について詳しく解説しました。
文章中にも出てきましたが、「サル」に関わる研究の話が出てきたら「京都大学」の話であることがほとんどです。
森谷明子「春や春」
森本哲郎「そして、自分への旅」
河合雅雄「森に語る」
足田輝一「雑木林の博物館」
鈴木孝夫「ことばの社会学」
高校生
11月2日
本文の全体構造理解
いつ、どこで、だれが、どのように、なにをして、どのように思ったか、など1つ1つを確認しながら全体の構造を理解することを確認しました。
選択問題の正答率はだいぶ上がってきています。
その調子です。あとはスピードを意識して活字に慣れましょう。
荻原浩「いつか来た道」
11月9日
時制の把握
回想と現在の描写を判別することを確認しました。
筆者が体験を語る問題だとしばし、現在と過去が入り乱れることがあります。
随筆などの読み方を解説しました。
加藤周一「60年前東京の夜」
11月16日
テスト対策
現代文のテスト対策を行いました。
国語は出題される範囲(本文)が分かれば作問者の立場に立ち問題を予想することができます。
自分ならどのような問題を作るかという視点を持つことも有効です。
森岡正博「AIは哲学できるか」
11月23日
テスト対策
現代文のテスト対策を行いました。
テスト範囲で指定された本文が短い場合、本文中にある漢字や指示語、穴埋め問題などパターンはかなり絞れます。
取りこぼしが無いようしっかり対策していきましょう。
志賀直哉「城の崎にて」