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理数科人気！しかし、一部の高校は？
2023年の高校入試では
「新潟高校理数科」1.85倍
「新潟南高校理数コース」倍率1.72倍
「私立万代高校英語理数」1.92倍
「新発田高校理数科」1.57倍という非常に高い倍率となりました。
その一方、「長岡高校理数科」は1.05倍となっており、例年通りの水準を示しています。
今年2024年の高校入試では最終倍率で
「新潟高校理数科」1.80倍（△0.05）
「新潟南高校の理数コース」倍率1.25倍（△0.47）
「万代高校英語理数」1.62倍（△0.3）
「新発田高校理数科」1.10倍（△0.47）となり、平年並みの新潟高校に比べ、その他の高校は倍率を大きく落としました。
これは、前年の高倍率を受け、敬遠するバイアスが本人・保護者様・学校・塾に働いたからでしょう。
そんな中、2023年には1.10倍だった高田高校理数科は2024年は1.42倍となっております。
この事から、「理数科」への需要は高いものの、高倍率は避けたいが、可能なら進学したいという層が多いことがわかります。
そんな中、前年1.05倍だった長岡高校は2024年は1.10倍と増加したものの、伸び幅は0.05とかなり抑えめとなっております。
実は長岡高校は過去も同様の水準をキープしており、いわゆる1.50を超えるような高倍率には近年なったことがないのです。
新潟県内においても理数科需要は高いのに、なぜ長岡高校だけこのような倍率なのでしょう？
あくまで私の予想ですが、長岡市は「長岡工業高等専門学校」があるので、理系分野に進みたい子どもたちの絶好の受け皿が他にもあることが挙げられます。
模試で長岡高校A判定が出ているような子であったとしても、高専に憧れ、受験する子が少なくありません。
その結果、受験者が分散されているのではないでしょうか？
堅調な農業・工業・商業高校の倍率
近年、倍率が0.60以下になる高校が少なくありません。
これは2024年の倍率ですが、よく見てみると「普通科」の高校が多いことがわかります。
少子化が進んでいる地域は倍率が控えめです。また一部の高校を除いて卒業後の進路が就職であることも特徴かも知れません。
その一方、農業・工業・商業高校は倍率が堅調です。
地域によっては倍率が低いところもありますが、農業は特にすべての高校が倍率1.00を上回り、人気があることがわかります。
これは高校卒業後の就職・進学先のイメージがある程度定まっており、早い段階から将来を見据え専門的な学習を進めたいと考えている人が多いからでしょう。
優良企業の中には高卒枠を設けている企業が少なくありません。
中には大卒より入りやすいというケースもあり、将来の目的が決まっている方はこれらの高校に進学するメリットも大きいと思います。
四年制大学卒を条件とする企業も多いですが、近年は「短大」「専門学校」まで間口を広げ、より多様性に富んだ人材を確保しようとする企業が増えつつあります。
将来のビジョンが明確にあるなら、大学進学に拘る必要はありません。
しかし、特にこれというものが無かったり、大学進学後学びたいことがある人は、より選択の幅が広がる大学進学という道を選ぶ方が無難なのも確かかも知れません。
出願先を決めるのはいつが良い？
志望校につきましては、より早い段階で、そして少し背伸びした目標を設定されることをお勧めします。
そして出願が近づいてきたらご自身の志望度、模試の合格判定、内申点と相談し決められるとよろしいと思います。
よく秋ごろになると志望校を下げた方が良いかというご相談をいただきますが、それはぎりぎりまで待った方が良いです。
勉強の成果は遅れて成績に現れますので、夏の終わりの判定が上がらなくても秋や冬に上がるというケースもあります。
最終的に出願先をどう選ぶかはケースバイケースですが、ぎりぎりまで背伸びした目標を目指した方が最終的な成績は伸びると思います。
あまりにも早い段階で志望校を合格圏内にしてしまうのは、後々の伸びを潰してしまう可能性がありますのであまりお勧めできません。
高校進学後はどうすれば良い？
受験生の皆さんはもちろん、保護者様もお子さんの受験で心身共にお疲れかと存じます。
少しの間は勉強を忘れゆっくりされて良いと思います。
しかし、少ししたらまた勉強を始めることをお勧めします。
合格した後勉強をやめてしまうのは、せっかく受験で燃え上がった火に水をかけることに等しいからです。
一度消した火をまた起こすには時間を要します。
種火が消えてしまわないように少しでも良いので毎日ペンをもって机に向かうことをお勧めいたします。
倍率の話から少しそれましたが、高校合格はゴールではありません。
進学にしろ就職にしろまだまだ先は長いです。
皆様の学業成就とご健闘、心よりお祈りしております。
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